有料会員限定

メルカリが「最先端テック」に心血を注ぐ理由 第6回 グーグル・フェイスブックを追い越せ

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
拡大
縮小
メルカリの山田進太郎CEOは上場会見の場で、「テクノロジーへの投資」を最重要戦略の一つに掲げる意義を熱弁した(撮影:尾形文繁)

特集「メルカリ上場」の他の記事を読む

「世界で唯一無二の、ほかの会社に作れない技術を武器にサービスを展開すれば、客もついてくる。日本のネット業界においては、残念ながら今そういう会社がない。だからメルカリがそういう会社になりたい」

メルカリの山田進太郎CEOは東洋経済のインタビューに対しそう語った。この言葉には、“テックカンパニー”として実力を高めてきたメルカリの自信と決意が透ける。

6月19日、東証マザーズ市場に上場を果たしたメルカリ。今回調達した600億円超の資金使途について、同社は「海外」「人材」とならぶ重要項目に「テクノロジー」を挙げる。「これからの時代はアイデアだけでなく、テクノロジーで差別化できないプロダクトは生き残れなくなる」。上場前に公開した「創業者からの手紙」で、山田氏はその投資の重要性を強調した。

テクノロジー分野に対するメルカリの力の入れようは、その経営体制からも見て取れる。同社サービス全般の品質に責任を負う取締役CPO(最高プロダクト責任者、濱田優貴氏)のほかに、それぞれ執行役員でCTO(最高技術責任者、名村卓氏)、VP of Engineering(VPE・エンジニア責任者、是澤太志氏)という技術関連の役職者を置いている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内