スマホ決済で狙う金脈 始まった"財布"争奪戦
スマートフォンで「ピッ」。財布いらずの決済をめぐり、ネット企業の競争が始まった。
街中のどんな店でも、スマートフォン一つで瞬時に支払いができる──。ネットや通信の大手企業が、続々とスマホ決済の市場開拓に乗り出した。
アプリに現金でチャージしたり、銀行口座やクレジットカードを紐付けたりと、おカネの出どころはさまざまだが、近年のスマホ決済の新規性はQRコードやバーコードを用いる点にある。「おサイフケータイ」に使われるFeliCa(フェリカ)などの近距離無線通信規格と違い、アプリを取得すれば端末に依存せず利用できるのが特長だ。
主に、客が自分のスマホにコードを表示し店側の端末で読み込む方式、店頭に掲示されているコードを客のスマホで読み込む方式の2パターンがある。前者は客側の操作が少なく、決済時間を短縮できる。後者は店側の端末投資がいらない。多くの決済サービスは両方の機能を用意している。
LINEが決済に本気
この領域に最も熱心に取り組むのが、LINEだ。同社は3月、国内向けに新サービス「LINE ウォレット」を開始。LINEのアプリを開くと、右上の目立つ位置に決済・金融サービスをまとめた専用タブが表示されるよう改変した。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら