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2016年のJスコアの設立会見。みずほ銀行とソフトバンクがタッグを組んだ
AI(人工知能)が個人の信用力や嗜好を分析し、就職先や結婚相手を決める。まるでSF小説のような話だが、隣国の中国ではこうしたことが現実に起き始めている。20年も経たずに日本でも普及するかもしれない。
上海市に住む会社員の陸美麗さん(24)は昨年、就職活動で市内の企業の採用試験に申し込んだ際に、「芝麻(ジーマ)信用」のスコアが何点かを聞かれた。芝麻信用とは、中国の電子商取引(EC)最大手・アリババグループが展開する個人の信用スコアリングサービスだ。ビッグデータを基に、AIが個人の社会的な信用力を算出する。
たとえば、インターネット通販の「天猫」やモバイル決済の「アリペイ」などアリババの消費サービスの利用実績から、住宅や車の所有の有無、SNSでの人間関係まで、膨大な個人情報データがAIによって収集・分析され、個人の信用力を数値化。スマートフォンのアプリ上に、最低350点から最高950点までの信用スコアが表示される。
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