任天堂の復活は本物か 新型機「スイッチ」がヒット
任天堂が社運を懸けて開発した新型ゲーム機「スイッチ」。発売から 半年間の販売は絶好調だ。その開発秘話と今後の課題を探る。
10月27日、ビックカメラ池袋本店では、平日の朝にもかかわらず、開店前から300人以上の行列ができた。お目当ては、品薄状態が続いている任天堂の新型ゲーム機「Switch(スイッチ)」(税抜き2万9980円)。この日は同機の有力ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』の発売日で、それに合わせて入荷されるスイッチ本体を買おうと大勢の客が押しかけたのだ。
開店すると、数百個あったはずの本体はすぐ完売。8時半から並んでいた50代の男性は、「親戚の子どもがスイッチで遊びたがっている。その喜ぶ顔が見たくて。やっと買えてよかった」。別の40代男性は自分のために購入。「マリオも面白そうだけど、いちばん楽しみにしているソフトは『ゼルダの伝説』。評判がすごく高いので、ソフトだけ先に買ってあるんです」とうれしそうに話した。
今年3月に発売されたスイッチが飛ぶように売れている。すでに累計の世界販売台数は700万台を突破し(9月末時点で763万台)、店頭では入荷即完売が続く。こうした人気を受けて任天堂は増産態勢を敷き、10月に2017年度の販売目標を従来比4割増の1400万台へ上方修正。同社の据え置き機で最も売れた初代「Wii」を彷彿させる勢いだ。
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