「ETF」という名称で上場投資信託が誕生したのは2001年。16年後の今、東京証券取引所に上場されているETFは、総数で222本に上る。投資商品としてETFの魅力を考えてみると、「自由度が高い」という点に尽きる。
何が自由なのか。大きく2点ある。「商品選択の自由度」「取引の自由度」である。
通常の投資信託は購入手数料や信託報酬(管理手数料)で、購入金額の1~3%を取られることが多い。その点でETFには手数料がほとんどかからない優位性がある。
ただし、最近は通常の投資信託に分類される未上場のインデックスファンド(株価の指数に連動する)で、購入手数料を取らないノーロード型が出てきた。信託報酬もETF並みというタイプが登場しており、コストの安さは魅力ではなくなりつつある。
そうなるとETFの魅力は、「商品選択」「取引」という二つの自由度の高さにあるといえる。
投資対象がさまざまで自由な商品選択
商品選択の自由度については、投資対象の広さを見れば理解できる。資産クラス別にざっと挙げても、「国内株式」「外国株式」「外国債券」「国内不動産」「外国不動産」「コモディティ」などがある。
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