リクルート 覚悟の海外展開 2020年までに世界一
「海外に打って出るぞ」。リクルートの海外事業をゼロから育てた二人の立役者には、強い絆があった。写真:米テキサス州オースティンにあるインディード本社の社内風景
リクルートホールディングスの海外事業が絶好調だ。
リクルートといえば、「カーセンサー」「ホットペッパー」などが有名で、情報誌やネット予約サイトの会社という印象が強い。だが近年は海外の人材派遣事業を買収し、海外事業で急成長している。
2017年4〜6月期(第1四半期)の売上高は前年同期比2割増。牽引したのは海外の人材派遣と求職検索エンジンの米インディード社だ。海外の人材派遣は昨秋1885億円で買収したオランダの人材派遣会社、ユーエスジーピープル社の貢献が大きい。インディードは60%増収で3カ月間の売上高が464億円に達し、結婚情報の「ゼクシィ」や旅行情報の「じゃらん」など国内主力メディアの3倍強にまで成長した。メディアとは、消費者に無料か廉価で情報を提供し、広告掲載料で稼ぐビジネスモデルだ。
「海外に打って出るぞ。本原にならできる」
「これからは海外買収に打って出るぞ。そのために上場もする」。経営企画担当常務だった峰岸真澄(現社長)が本原仁志(もとはらひとし)(現常務)に打ち明けた。江副浩正(13年死去)が創業してから50年目に当たる10年のことだった。「国内で買収した人材派遣会社を育て上げた本原にならできる」。峰岸にはそんな勝算があった。
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