信頼していた医師たちに振り回され、突然の膀胱がん余命1年宣告。夫婦2人で立ち向かい、転移の可能性が高い術後2年の山を乗り越えた。率直な筆致で思いや行動をつづったがん闘病記。
症状訴え、検査しても “大げさだよ”と放置
──最初の異常は頻尿でした。
2013年の頭ごろに気になりだした。十数年来懇意にしてたA先生のクリニックで検査してもらったら、膀胱炎だと。でもその後改善せず数回検査をしたけど、やはり問題なし。秋ごろには排尿時に激痛が走り、年末に報告すると「チャンピオンはお酒飲みすぎだよ」とか「チャンピオンは大げさだ」と言って、前立腺炎、前立腺肥大と診断されました。そして大みそか、血尿が出るに至って、総合病院のB先生を紹介された。A先生には結果的に1年間放置されたことになる。そしてB先生の元で尿細胞診を受けたんだけど、その検査結果はほったらかしにされていたことが、後々わかりました。
──検査結果を伝える次回予約もなかった。1軒目、2軒目と病院側の対応がなおざりすぎませんか。
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