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テロとの併存という現実を見据えるべき テロ犯の論理をイスラエル式に読み解く(3)

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イスラエルの反テロセンターのボアズ・ガノル教授は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックとの関連で留意すべきことについてこう述べた。

まず、セキュリティチェックについて惰性的な発想から抜け出すことだ。たとえば、競技場の前に金属探知機を設置して厳しいセキュリティチェックを行うとする。待ち時間が1時間を超えて、長蛇の列ができる。こういう状態は極めて危険だ。なぜなら、テロリストが行列に爆弾を投げ込んだり、行列内で自爆テロを行う可能性が出てくるからだ。セキュリティの際の待ち時間を極めて短くして、行列ができないようにする工夫が必要だ。

たとえば、競技場の周囲を高いさくで囲い、第1次検問を設ける。ここでは入場券を持っている者だけを中に入れる。そのうえで、競技場に複数のセキュリティチェックポイントを設けて、厳しい検査であっても15分以上の待ち時間ができないようにする。こうすれば、競技場への入場を待っている人たちに対するテロをかなりの程度防ぐことができる。

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