年の初めを機に自分に合った資産運用法をあらためて考えてみよう。初級者向けから中上級者向けの内容までをフィナンシャルプランナー(FP)に聞いた。登場するのはリンクマネーコンサルティング代表の高橋忠寛氏、アセット・アドバンテージ代表の山中伸枝氏、家計の見直し相談センター代表の藤川太氏の3人だ。
資産運用というと、「いつ、何に投資するのが有利なのか」ということばかりを聞きたがる人が多い。だが、資産運用では長期的な視点に立って、自分が今保有している資産をいかに着実に殖やしていくか、を大事にすべきだ。そのためには、アセットアロケーションを重視した戦略を練る必要がある。
アセットアロケーションとは、運用資産全体を、どのような資産に、どれくらいの割合で配分するかを決めることだ。次のようなステップで考えてみよう。まず預貯金などすぐに現金化できる資産と、株式などの運用資産に回せる資金の配分を決める。預貯金などは、上場企業勤務で失業リスクも低い人なら、月給の半年分もあれば最低限足りるだろう。
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