朝の始業後も頭の回転がなかなか上がらずに困る──。こんなビジネスパーソンは少なくないのではないか。このような悩みを解消する方法として、試すと面白そうなのが、朝からアイスクリームを食べる「朝アイス」だ。
朝アイスを提唱するのが、杏林大学名誉教授でNPO法人日本ブレインヘルス協会理事長の古賀良彦氏。精神生理学や食事と香りの抗加齢および抗ストレス効果の研究を専門とする。アイスが脳機能へ与える影響について、古賀氏が実験を行ったのは2013年のことだ。20~30歳代の男女に森永乳業の「ピノ」1粒とかき氷状の氷10㌘をそれぞれ摂取してもらった後、脳波を測定した。
被験者は少人数だが実験結果は興味深いものだ。それはピノを摂取したときのほうが高周波数のアルファ波のパワー値が大きくなるというものだった。アルファ波は脳の活動の円滑度や心理的なリラックス度を示す。つまりアイスの摂取によって、リラックス感や覚醒度の上昇(すっきり感)が得られるということである。同時に情報処理機能を反映する脳波を測定した結果、物の形の見極めなど情報処理能力が高まることもわかった。
古賀氏によるとアイスに含まれる成分ではなく、アイスの冷たさとチョコの持つ口どけの滑らかさが、この効果をもたらすのだという。チョココーティングされたアイスも含め、チョコアイスがいいというわけだ。なお食べる量はあまり関係なく、一口、二口でいい。
チョコアイスが持つ効果は帰宅後のストレス解消にも役立つという。ストレスを解消するためには、入浴などでくつろぐだけでなく、ほどほどに心身を引き締める必要がある。その際、暖かい部屋の中で過ごすことになる冬場は特にチョコアイスがいいというわけだ。朝アイスと同じで、弛緩した脳にちょうどよい緊張感や覚醒効果を与えてくれる。
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