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弾劾で朴槿恵大統領が職務停止、揺れる韓国 もはや関心は来年の大統領選の勝ち馬選び

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朴槿恵大統領の友人による国政不正介入スキャンダルで、政権は事実上崩壊。すでに政界の関心は来年の大統領選での勝ち馬選びに移っており、韓国の混乱は長期化が必至だ。

(本誌:福田恵介)

韓国政治にかつてない衝撃が走っている。12月9日、国会による弾劾訴追案が可決されてパク・クネ(朴槿恵)大統領は即時に職務を停止された。朴大統領の長年の友人で実業家のチェ・スンシル(崔順実)氏による不正な国政介入をめぐるスキャンダルが、共謀さえ疑われている大統領を追い詰めた。

9日の弾劾訴追案可決後、憲法の規定上、ファン・ギョアン(黄教安)国務総理(首相)が大統領職代行となった。今後は、憲法裁判所により弾劾が妥当かどうか判断され、180日以内に結論が下される。

[図表1]
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スキャンダル発覚後、朴大統領の支持率は急落。特に崔氏による国政介入の証拠が明るみに出た今年10月以降は4%と史上最低にまで落ち込んだ。そのため、憤る国民をなだめようと3回の国民向け談話を実施し、その中で2017年4月末の辞任を表明していた。今後、憲法裁判所がいつ判断を下すかによるが、遅くとも5〜6月ごろには大統領選挙が行われる可能性が高い(図表2)。

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