成長は鈍化せず、ヤフーと覇権を争う段階に グノシーの福島良典CEOに次の戦略を聞く
新聞や出版社をはじめ、さまざまなネットメディアの記事をスマートフォンなどに配信するニュースアプリ運営のGunosy(グノシー)。同社は2015年4月に東証マザーズに上場。業績予想の修正を重ねたこともあったが、2016年5月期は広告事業を伸ばし、大幅な増収増益で着地した。足元では大株主のKDDIと事業面で連携を進めている。成長の道筋をどう描くのか。現在28歳の福島良典社長に聞いた(『週刊東洋経済』よりロングバージョンで収録)。
──KDDIと組んで、6月から新しいニュースアプリ「ニュースパス」を始めた。同種のアプリである「グノシー」との違いは。
グノシーはユーザーが面白いと思うコンテンツを、ニュースに限らず配信していった結果、自然とエンターテインメント性の強いメディアになった。これと反対に、ニュースパスは、社会性の強いニュースを押さえたいニーズに応えている。
グノシーでは取れていないユーザー層を獲得する狙いだ。アプリの場合、使用目的が一つに限定される傾向が強いので、分野別にサービスを切り分けるのが得策だと思っている。狙うユーザー層は違うが、グノシーとニュースパスは記事を配信する仕組みなどをかなり共通化できているので、実は新たな開発コストはほとんどかかっていない。
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