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米国共和党の混迷 選挙勝利でも喜べない

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昨年11月の中間選挙で米国共和党が民主党を下し上院での主導権を握った直後、マコネル新党首は同胞たちに、「脅威であるな、ポジティブかつ実効的であれ」と呼びかけた。

議会支持率は史上最低の10%台半ばまで落ち込んだ。上院で議席を確保し2016年に政権を奪還したければ、共和党は責任統治能力を示す必要がある。

過去6年間のようにオバマ大統領の発議に反対し続けてもダメだと判断したのだ。13年の悪名高い政府機関閉鎖には至らせない、と誓ったのだ。

そして、オバマ大統領が拒否せざるをえない法案を提出することで、彼を悪役にしようとした。ところが、ティーパーティ関係者などの党内保守派が軟化路線を拒否したため、実行が困難になった。10年に議席を大幅に増やしたティーパーティの候補者たちは、自党員たちと対立しても決して妥協しないという公約の下、戦った。共和党は窮地にある。

一方、多くの民主党員は自分たちが少数派となり、結果を出したり党指導者に追随したりするプレッシャーから逃れ、解放されたと感じている。オバマ大統領自身、共和党が拒否する人気政策(2年間のコミュニティカレッジ授業料無償化や最低賃金引き上げ)を提示し、共和党は「Noと言うだけの政党」とのレッテルを維持して、一息ついたようだ。

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