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横浜DeNAベイスターズ社長 池田 純 負け犬軍団のすべてを変えた野心家の葛藤

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横浜DeNAベイスターズが人気だ。閑古鳥が鳴いていた球場は今や連日大入りに。ある男が横浜に帰ってきたとき、すべてが変わった。

球団の経営を劇的に変えた池田。20〜30代でさまざまなビジネスの経験を積んだ(撮影:今井康一)

頭の中ではこんな言葉が駆け巡っていた。「うわぁ、奇遇だなあ」。池田純(いけだ・じゅん)が生まれたのは横浜市にある、けいゆう病院だった。その当時は「横浜スタジアムのそばにある病院」として知られていた。小学生時代は少年野球の友達とプロ野球観戦に行った。応援するのは横浜スタジアムを本拠地とする横浜大洋ホエールズだ。そのプロ野球球団に再び巡り合うことになった。

子どもの頃、一心不乱になって応援していたホエールズは、横浜ベイスターズへ名を変えていた。親会社も旧マルハから放送局のTBSへ。「万年Bクラス」という球団イメージだけは変わっていなかった。

その弱小球団を次に買収したのは携帯電話専用ゲームサイトなどを運営するIT企業、ディー・エヌ・エー(DeNA)である。球団の新社長に指名されたのが、新興IT企業の急成長をマーケティング分野などから支えてきた池田だった。

社長就任前、プロ野球に関心はあったか?「野球といえば、甲子園の裏で育った家内の話になる」(撮影:今井康一)

IT革命の渦の中で身を削る日々、プロ野球は縁遠い存在だった。プロ野球……大人になってからのエピソードは妻に関係するものばかり。ある日帰宅すると、妻が激しく動揺していた。「矢野(燿大)が引退した!」「えっ、何?」。

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