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分離独立の動きが拡散 アベノミクスの終焉も 英国のEU離脱をどう読み解くか

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ロンドンを象徴する「ビッグベン」。EUからの離脱を決めた国民投票の余波は、日本にも到達。アベノミクスの終わりの始まりになりそうだ(AFP=時事)

6月23日、英国でEU(欧州連合)からの離脱を問う国民投票が行われた。〈即日開票の結果、離脱票が残留票を上回った。28カ国からなるEUから脱退する初の加盟国となる。第2次世界大戦後、拡大と深化を続けてきた欧州統合は、歴史的な転換点を迎えた。残留を訴えていたキャメロン首相は24日、辞意を表明した。/選挙管理委員会が24日に発表した開票結果によると、「離脱」は1741万742票(51.9%)、「残留」は1614万1241票(48.1%)、無効票が2万5359票だった。投票率は72.2%で、昨年5月の総選挙の66.1%を上回った。〉(6月24日「朝日新聞デジタル」)

この種の重要事項が国民投票にかけられた場合に、どちらの結果であろうと僅差で国家意思が決定されると禍根を残す。英国の場合、19世紀からヨーロッパ大陸と連携するか、「名誉ある孤立」を選ぶかの間で英国の国家意思は揺れていた。巨視的に見れば、第1次世界大戦後の英国は、ヨーロッパ大陸との連携路線を取っていた。それが今回孤立主義に向かうということだ。これは、米国のトランプ現象と相似する動きだ。

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