中国の大都市ではUBERなどの配車アプリに続き、「お使いアプリ」が普及し始めた。シェアリングエコノミーの活用では日本のはるか先を行く。

スマートフォンの普及とさまざまなアプリの開発は都市生活者向けサービスを続々と生み出している(ロイター/アフロ)
上海などでスマートフォンの「お使いアプリ」が拡大している。近くにいる手の空いた人を活用し、料理の宅配や買い物、レストランの席取りなどを依頼できる。中国的シェアリングエコノミー(共有型経済)の成長は目覚ましい。
米国発のタクシー手配アプリ「UBER(ウーバー)」や「Airbnb(エアビーアンドビー)」は個人所有の車や自宅を、空いた時間に必要とする人に提供する。「お使いアプリ」は、いわばその人間版。頼みたい用事のある人と、近くにいる手すきの人をマッチングする。クラウドソーシング(大衆を活用した業務委託)の一種という見方もできる。
「便利屋」的ビジネスや料理のデリバリーは日本にもある。しかしそれらは自前の人員を抱えているのが普通。このアプリがユニークなのは、スマホのGPS(全地球測位システム)機能を活用し、近隣にいる「普通の人」を業務に活用してしまう点にある。近くを走行中のタクシーに自動的に配車指示が飛ぶのと同じような感覚なのである。
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