アマゾンは世界最大のネット通販会社であると同時に、メーカーとしての側面がある。まず頭に思い浮かぶのが、2007年に発売された電子書籍端末の「キンドル」や、11年に発売されたタブレットの「キンドル・ファイア」だろう。ネットを通して本や映像などのコンテンツを消費することを目的に、独自に開発した端末を提供してきた。
しかし現在アマゾンは米国市場で、別の方向性で端末を展開している。小売りビジネスの拡大を目的に、注文に特化したユニークな端末を次々と発表しているのだ。
バーコードと音声認識で買い物リストを自動作成
ワンクリックは 進化を続ける
14年4月、アマゾンは「Amazon Dash(アマゾン・ダッシュ)」(以下、ダッシュ)を発売した。長さ15センチメートル程度の棒型デザインで、Wi-Fiとマイク、カメラが内蔵されている。外見はデジタル端末というより、どちらかというとキッチン用品に似ている。それもそのはずで、ダッシュは食料品や日用品を注文するために使われる。年会費99ドル(米国市場の場合)の会員制サービス「アマゾン・プライム」に加入すると利用できる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら