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われわれは虫を食らう 第15回

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絶対食べたくない。でも、食べざるをえないのか。たぶん目の前に置かれるまで決心はつかない。食べたときの感触を想像しては涙する。ああ昆虫食......。もうこの瞬間からため息が出る。

塩を振って食べてみよう

三橋 淳 農学博士(元東京農業大学教授)

みつはし・じゅん●1932年生まれ。農林水産省林業試験場天敵微生物研究室長を経て、東京農業大学農学部教授などを歴任。(撮影:今井康一)

FAO(国連食糧農業機関)が食糧問題の切り札として「昆虫食」についてのリポートを出し、世界の関心を集めました。

われわれ昆虫食に関心がある者の間では以前からそうした議論をしてきました。将来の人口増加に伴い、非常に多くの食糧が必要になる。特に不足が予想される動物性タンパク質の新しい源として昆虫が注目されたのは自然なことです。

昆虫は栄養価が高く、肉にも劣りません。独自の味というものがありませんから、炒めたり煮たり、さまざまな味付けができます。初めての人には、空揚げにして塩を振って食べるのがお勧めですね。ペースト状にしたり粉状に加工したりすることで、一度に比較的たくさん摂取できる食べ方も登場しています。

日本ではイナゴ、蜂の子、カイコ、ザザムシがよく食されますが、ほかにも芋虫、バッタ、コオロギ、ゾウムシの幼虫……。現在世界で食べられている昆虫は、学名で認識できるベースで2000弱。私自身が口にしたのはそのうち2ケタ程度でしょうか。歴史的に、アフリカや中南米、アジアなどを中心に、地理的や経済的に肉や魚を食べられない地域で昆虫食は継承されてきました。

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