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シャープよ、銀行よ 私と話をしよう [INTERVIEW] テリー・ゴウ 鴻海精密工業 董事長兼CEO

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2012年の経営危機でシャープ救済に名乗り出た鴻海(ホンハイ)精密工業のテリー・ゴウ(郭台銘)董事長。再びの重大局面をどう見ているか。中国・深センで独占直撃した。

かく・たいめい●1950年台湾・板橋生まれ。66年中国海事専科学校に入学、71年貿易会社に就職。74年、母親から借りた10万台湾ドルを元手に創業。(Leon Suen)

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──シャープが再び経営危機に陥っています。

まったく驚きません。ちょうど2年前に前社長の奥田隆司さんと香港で会談しましたが、当時すでに今回の事態は予想できていました。あのとき奥田さんが決断し経営改革を断行していれば、この難局はなかったはずです。

奥田さんは提携に乗り気でしたが、市価での出資はダメ、本体への経営にも参画できないというので破談になりました。あのとき求められるがまま1株550円で出資していたら、おカネをドブに捨てていましたね。その後、韓国サムスン電子と米クアルコムが出資しましたが、今なら誰が出資し経営にかかわるべきだったか明らかではないでしょうか。

本体への出資が難しかったので、私はまず大阪・堺の液晶パネル工場に出資しました。シャープにとって経営の重荷になっていたからです。堺工場には鴻海から数人派遣しましたが、ほかは皆、元からいた従業員です。13年度に黒字転換し、利益は主にボーナスとして従業員に還元しました。今年度はさらに儲かりそうなので、利益の半分を従業員に還元し、残りを研究開発に使います。

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