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三菱自動車「最後の再建策」 再生ファンドなどの金融支援を受けるが

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工場閉鎖や従業員7600人の削減などを柱とする再建計画がまとまった。フェニックス・キャピタル提案の再生委員会が再生のカギを握るが、その成否は…。

米国で突然、表面化した巨額の赤字。分社した商用車部門「三菱ふそうトラック・バス」のリコール問題。そして、ダイムラークライスラーの支援撤退……。2003年秋から迷走を続けてきた三菱自動車工業の再建協議がようやく決着した。

三菱自動車は5月21日、岡崎工場(愛知県)の閉鎖や従業員7600人の削減などを骨子とする再建計画と、2154億円の最終赤字となる03年度決算を発表した。「すべての社員が力を合わせ、自分たちの力で必ず再生させる。これが最後の挑戦だ」。東京・品川の本社3階で開かれた記者会見の席上、三菱重工業出身の会長兼CEO(最高経営責任者)、岡崎洋一郎氏は再生への決意を示した。

再建計画は、岡崎工場やオーストラリアエンジン工場の閉鎖などで生産能力を17%削減。間接人員は3割に当たる7600人、資材費も15%削減し、15あるプラットフォーム(車台)も六つに集約する。これらに伴う3500億円に及ぶリストラ費用や今後3年間の設備投資、研究開発費等の総計1兆円を捻出するため、三菱グループ(計2700億円の優先株と債務の株式化)やフェニックス・キャピタル(1000億円の普通株)、JPモルガン証券(1000億円の優先株)から金融支援を受ける。06年度の目標営業利益は1200億円(利益率4.8%)。「トヨタ自動車や日産自動車と比べると規模は小さいが、特定分野にフォーカスした自動車メーカーになる」(岡崎CEO)ことを目指すという経営ビジョンを打ち出した。

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