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日本との自由貿易協定は必要 規制緩和、民営化進むブラジル

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セルソ・ラフェル ブラジル連邦共和国外務大臣

本誌は5月末に訪日したラフェル・ブラジル外務大臣に独占インタビューを行った。インタビューは駐日大使公邸で行われた。日本では欧米、アジアへの関心は高いが、中南米地域の大国・ブラジルについては、サッカー、移民など、そのイメージは限られている。現代ブラジルの実像やいかに。ブラジル経済の現状、アルゼンチン危機の影響、中南米政治まで話は多岐に及んだ。

セルソ・ラフェル 1941年ブラジルサンパウロ州生まれ。64年サンパウロ大学法学部卒業。70年米国コーネル大学政治学科で博士号取得。サンパウロ大学で教職に就き、同大哲学部および法学部法理論学教授。2001年1月から休職して外務大臣。この間、95~98年国連およびWTOのブラジル代表団長、99年通商産業開発大臣を歴任した。(撮影:尾形文繁)

――対日外交の主眼は、どこに置かれているのですか。

ブラジルは南米に位置する大陸国家ですが、ある意味で緊迫した国際情勢の核からは離れています。アジアとの関係にも強い関心を持っており、なかんずく日本は重要な国です。今回の訪日目的は、そのような日本と、通商、投資の分野、また政治問題についても関係をさらに深めることにあります。

――メルコスール(南米共同体市場)は、世界経済に、どのような影響を与えていきますか。

メルコスールは、1980年代になって(アルゼンチンで)軍政が終了、民主化が進められる中で、(ブラジルと)相互援助を推し進める動きがあったのが発端です。90年代になってウルグアイとパラグアイが加わり、メルコスールの発足に至ったわけです。

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