日本との自由貿易協定は必要 規制緩和、民営化進むブラジル
セルソ・ラフェル ブラジル連邦共和国外務大臣
本誌は5月末に訪日したラフェル・ブラジル外務大臣に独占インタビューを行った。インタビューは駐日大使公邸で行われた。日本では欧米、アジアへの関心は高いが、中南米地域の大国・ブラジルについては、サッカー、移民など、そのイメージは限られている。現代ブラジルの実像やいかに。ブラジル経済の現状、アルゼンチン危機の影響、中南米政治まで話は多岐に及んだ。
――対日外交の主眼は、どこに置かれているのですか。
ブラジルは南米に位置する大陸国家ですが、ある意味で緊迫した国際情勢の核からは離れています。アジアとの関係にも強い関心を持っており、なかんずく日本は重要な国です。今回の訪日目的は、そのような日本と、通商、投資の分野、また政治問題についても関係をさらに深めることにあります。
――メルコスール(南米共同体市場)は、世界経済に、どのような影響を与えていきますか。
メルコスールは、1980年代になって(アルゼンチンで)軍政が終了、民主化が進められる中で、(ブラジルと)相互援助を推し進める動きがあったのが発端です。90年代になってウルグアイとパラグアイが加わり、メルコスールの発足に至ったわけです。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら