【産業天気図・造船・重機】円高痛いがプラントは堅調、業況感は尻上がりに改善


 一方、造船各社ではリーマンショック以降の受注が完全ストップした状況から脱し、受注が入り始めている。ただ韓国、中国メーカーとの価格競争では劣勢に立たされており、両国のメーカーと比べて受注ペースは鈍い。日本勢は省エネ、環境対策面の技術力で差別化を図る方針で、三菱重工、IHI、三井造船では燃費が約30%優れた「エコシップ」の市場投入を発表している。

一方、プラント業界では、エネルギー価格の回復を背景に、日揮、千代田化工建設の業績が好調だ。日揮の10年度は増収増益となり、当期利益は2期ぶりに過去最高を更新する。千代化はカタールのLNG大型工事の採算上振れなどから、10年度の営業利益見通しを60億円から160億円に大幅上方修正、前期の17億円から10倍近くに拡大する見通しだ。
(柿沼 茂喜=東洋経済オンライン)

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自動車「コロナ不況」が促す<br>部品業界サバイバルの行方

コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。