ユーロ 危機の中の統一通貨 田中素香著

ユーロ 危機の中の統一通貨 田中素香著

ギリシャ危機を契機に、日本でかまびすしい「ユーロ崩壊」論。その論拠は多くが「通貨は一つだが、(ユーロ加盟国の)財政はバラバラ」という根本的な問題を指摘する。これに対して。三十年余にわたり、原初時代からEU、ユーロを研究対象にしてきた著者は「危機を糧にその制度が改善され、将来一段と強い通貨に発展する」と見通す。

その展望のために、なぜ危機がここまで激発したか、危機の背後にある「リージョナル・インバランス」問題とは何か、危機の中で各国政府・欧州中央銀行・IMFはどう動き、中でもPIIGSと称されるアイルランド・南欧諸国は今後どうなるか、の問題に冷静な分析を加えつつ、ユーロの今後を考える。

岩波新書 840円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 本当に強い大学
  • コロナショックの大波紋
  • 地方創生のリアル
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
先陣切った米国の生産再開<br>透けるトヨタの“深謀遠慮”

米国でトヨタ自動車が約50日ぶりに5月11日から現地生産を再開しました。いち早く操業再開に踏み切った背景にあるのが、日本の国内工場と米トランプ政権への配慮。ドル箱の米国市場も国内生産も守りたい巨大グローバル企業の深謀遠慮が垣間見えます。