学校で習うプログラミングとは?基本知識や言語の種類について解説

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コンピューターを使う授業もありますが、国語の例のようにコンピューターを使うことなくプログラミング的思考を学ぶ授業もあります。

中学校でのプログラミング教育

中学校からは、技術・家庭科分野の「技術」の科目でIT技術の考え方やプログラミングについて学習します。プログラミングについてはアニメーションなどの作品作りを通して、処理の流れを図解し、プログラミングする方法を学びます。プログラミング学習向けの言語が中心で、初学者でも取り組みやすい内容となっています。

高等学校でのプログラミング教育

2022年度から必履修化した「情報」科目でプログラミング教育が行われています。情報科目では、プログラミングだけでなく、コンピューター、ネットワークなど、幅広いITの知識を学びます。

また、情報の科目に限らず「総合的な探究の時間」でも、地域活性化のためのWebページ作成、健康増進のためのアプリの開発など、プログラミングを使って課題解決に取り組む学校も見られます。

高校でのプログラミングと大学受験科目
大学入学共通テストの科目に2025年から新たに「情報」が加わり、問題の一部にプログラミングが出題される予定です。プログラミングに特化して出題されるわけではなく、IT、ネットワーク、データの活用などコンピューターの知識が幅広く必要になります。

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プログラミング言語の種類

プログラミング学習用言語

多くのプログラミング言語では、コーディング(プログラムのコードを記述すること)が必要となります。コーディングではキーボード操作や文法の知識などが多分に求められるため、初学者にとってはハードルが高くなりがちです。そこで、プログラミング学習用には、コーディングが不要となるビジュアルプログラミングが採用されています。代表的なビジュアルプログラミングの例を2つ挙げます。

Scratch(スクラッチ)
「動く」「音を出す」などのキャラクターの動きを命令するブロックを組み合わせて、画面内のキャラクターを動かすことができます。

Viscuit(ビスケット)
PCやタブレットで絵を描いて、それを用いたゲームやアニメーションを作ることができるものです。文字がないため、未就学児からでも利用できます。

一般的なプログラミング言語

テキストプログラミング言語には多くの種類があり、それぞれ主な用途が異なります。代表的な用途には以下のようなものがあります。

組み込み
家電やロボットなどのデバイスに組み込まれたプログラムです。

Webアプリ
Webブラウザーで動くアプリであり、フロントエンド(Webブラウザーに表示される側での動作)とバックエンド(内部的な処理の流れ)で構成されます。

PC向けアプリ
PCにインストールして使うアプリです。

モバイルアプリ
スマートフォン、タブレット端末にインストールして使うアプリです。

以下は、用途を踏まえたうえでの代表的なプログラミング言語の例です。

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