「21歳の環境活動家」が学校にこだわり講演を続けてきた深い理由 露木志奈「若くても挑戦できることを伝えたい」
露木さんだけでなく、ある分野について情熱を持って取り組み、かつ若い人たちに伝えたいと考えている人はたくさんいる。そういった力を活用するのも手だと言う。
もう1つ、学校を変えたいという場合、お金やリソースがなくても簡単にできることとして、露木さんは「会話をするときに肯定的に受け入れること」を提案する。
グリーンスクールのすべての先生が、露木さんが何か意思表示をしたときに、必ず「それ、いいね」とまずは肯定的に受け止めてくれたからだ。肯定したうえで課題を共に考えてくれるという経験が、自身の自己肯定感を育んだという。
「人間は環境に左右されます。とくに子どもにとって先生は、最も身近な大人。その人からの言葉の影響は大きいです。先生は毎日子どもたちと向き合ってやり取りをしているというだけですばらしいと思っていますが、ぜひ子どもたちの意思に対して『それ、いいね』と、まずは肯定的に受け止めてあげてほしい。そうすれば、彼らはきっと自分から動き始めるはずです」

2001年神奈川県横浜市に生まれる。15歳まで日本の公立学校に通い、高校3年間を「世界一エコな学校」といわれるインドネシアの「Green School Bali」で過ごし、19年6月に卒業。18年にCOP24 (国連気候変動枠組条約第24回締約国会議) in Poland、19年にCOP25 in Spainに参加。肌が弱かった妹のために口紅を開発し、Shiina Cosmeticsを立ち上げる。 19年9月、慶應義塾大学環境情報学部に入学。現在は、気候変動についての講演会を全国の中高校生に行うため、休学中
(文:長谷川敦、注記のない写真:竹花康)
東洋経済education × ICT編集部
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら