米株続伸、ダウ最高値を更新 FOMCは「相当期間」のゼロ金利維持

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 9月17日、米国株式市場は小幅続伸し、ダウ平均株価が終値で最高値を更新した。写真はニューヨーク証券取引所(2014年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日の米国株式市場は小幅続伸し、ダウ平均株価が終値で最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、資産買い入れ終了後も「相当な期間」事実上のゼロ金利を維持する方針をあらためて表明するとともに、労働市場にはかなりのスラック(緩み)があるとの懸念を繰り返し示した。

一方でFOMCメンバーは政策金利見通しで、以前よりも金利上昇ペースを速めた。これを受け、バンク・オブ・アメリカが0.36%値上がりするなど、金融株が堅調に推移した。

ダウ工業株30種<.DJI>は24.88ドル(0.15%)高の1万7156.85ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は9.43ポイント(0.21%)高の4562.19。

S&P総合500種<.SPX>は2.59ポイント(0.13%)高の2001.57。

化学のデュポン

は5.2%上昇。大株主で著名投資家のネルソン・ペルツ氏が率いる投資ファンドが同社の分割を提案した。 

第3・四半期の利益見通しがアナリスト予想を上回った鉄鋼のニューコアは3.9%高。住宅建設のレナーも、6─8月期が予想以上の増益となったことを受け、5.8%上がった。

電子決済技術関連のネットエレメントは14.6%上昇。同社は、顧客がアップルの電子決済サービス「アップル・ペイ」を利用できるようになると発表した。

この日の株価はFOMC声明発表直後は方向感が定まらず、その後連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の会見中に上げ歩調をたどった。ただS&P総合500種が取引時間中の最高値圏に達すると、引けにかけて上値が重くなった。

JPモルガン・プライベート・バンクのグローバル投資スペシャリスト、テリー・デュフレン氏は、FOMC声明にゼロ金利維持に関する「相当な期間」の文言と労働市場の顕著なスラックへの言及が残されことは、近いうちの重大な政策変更がないと示唆していると指摘。ただ株価の動きからは、市場参加者がさまざまな思惑をめぐらせていたことが読み取れるとの見方を示した。

騰落銘柄はニューヨーク証券取引所が上げ1563で下げ1500(比率は1.04対1)、ナスダックが上げ1530で下げ1158(1.32対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、すべての米取引所の合算出来高は約60億6000万株で、月初来平均の56億5000万株を上回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

     終値(非公式)    17156.85(+24.88)

前営業日終値    17131.97(+100.83)

ナスダック総合<.IXIC>

     終値(非公式)    4562.19(+9.43)

前営業日終値    4552.76(+33.86)

S&P総合500種<.SPX>

     終値(非公式)    2001.57(+2.59)

前営業日終値    1998.98(+14.85)

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