ワクチン接種競争が金融センターの地位を決める 巻き返すロンドン、ニューヨーク、出遅れる東京

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世界の金融センターの中でも新型コロナウイルスによる打撃が特に深刻だったロンドンとニューヨークだが、ワクチン接種競争では他の都市に先行している。

ロンドンではワクチン接種1回済みは人口の30%に

3月24日時点の最新データによると、少なくとも1回のワクチン接種を受けた住民の割合では、ロンドンが世界の各都市を上回っている。一方、これまで感染者数が相対的に少なかった香港や東京は大きな後れを取っている。

2月初旬、ロンドンのワクチン接種センターを訪れる住民写真家:ジェイソン・アルデン/ブルームバーグ

ロンドンでは、ワクチン接種を1回済ませた人は約290万人。人口の約30%に相当し、ニューヨークの同23%を上回る。この比率はシンガポールが13%、パリが12%となっている。

ニューヨーク市内で行われたJ&J製ワクチンの接種(25日)写真家:Angus Mordant / Bloomberg

しかし、別の重要な指標では、ニューヨークがロンドンに先行している。ワクチン接種プログラムの完了者が人口に占める割合はニューヨークが11%であるのに対し、ロンドンは2.3%。ニューヨークは今月に入り、接種が1回で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチン使用を開始した。

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