利用者10倍達成、大阪モノレールの未来予想図 さらなる延伸で沿線の利便性向上に期待も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
万博記念公園駅に進入する大阪モノレール。左に太陽の塔、右には「エキスポシティ」の観覧車が見える(筆者撮影)

2020年11月3日、大阪府北部を走る大阪モノレールでラッピング列車「ブルーエール号」の出発式が行われた。

「ブルーエール号」は、大阪モノレールが新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医療従事者に感謝の気持ちを表そうと企画したもので、青色を基調にリボンやハート、草花を盛り込んだデザインを同社の社員が制作。側面の客扉横には、大阪モノレールの沿線市長などが「ありがとう」と記した手書きのメッセージもある。

医療従事者に感謝の気持ち

ラッピングにあたっては、クラウドファンディングで費用を募ることとし、2020年9月に募集を開始。約2カ月で、目標金額(700万円)を上回る約720万円が集まった。

大阪空港駅で開催した「ブルーエール号」出発式(筆者撮影)
大阪大学医学部附属病院の前に停車した「ブルーエール号」。医療従事者と乗客がハンカチを振り合った(筆者撮影)

このクラウドファンディングでは、高額寄付者へのリターンに「ブルーエール号」出発式への参加が含まれており、同日の出発式には沿線市長らに加えてこうした人たちが集まった。鉄道好きタレントの斉藤雪乃さんも駆けつけ、大阪空港駅でお披露目と記念式典が行われた。

その後、同日に開催された「大阪モノレールTHANKSフェスタ」会場で応募した親子連れなども加わり、通常の営業列車にはない大阪空港→彩都西→万博記念公園の経路で記念列車を運転。この沿線にある市立豊中病院と大阪大学医学部附属病院の前で一時停車し、青いハンカチを振って医療従事者に感謝の気持ちを表現した。

この「ブルーエール号」は、2021年10月まで運行される予定となっている。

次ページ開業30周年を迎えた大阪モノレール
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事