農協との「30年戦争」岡本重明著
愛知県で農業生産法人を設立し企業として農業を経営している著者は、現在の農協は組織の温存ばかりを優先させて農業の発展を阻害する「抵抗勢力」だという。
農業の惨状を招いた原因は目先の補助金頼みの農家はもちろん、票目当てのバラまき政策を講じてきた政治家に責任がある。
が、何よりも不勉強、無策、新しい試みにはことごとく背を向けてきた農協こそ最大の元凶であると手厳しい。
プロ農家として年商1億円を超えるまでに成長する過程で、どれだけ農協と衝突し邪魔をされてきたか、30年にわたる農協との戦いを怒りをもって告発。一方で、経営手法さえ工夫すれば農業は産業として十分成り立つと、ニッポン農業の未来を展望する。
文春新書 735円
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