KDDIがケーブルテレビ最大手JCOMに出資、アクセス回線網活用し固定通信強化狙う
また、FMBC(固定、移動通信、放送の融合)を長期ビジョンとして掲げるKDDIとしては、固定通信のインフラを自社で持っておく必要性もある。
とはいえ、最大株主とはいえ経営権を掌握できない部分出資にこれだけ巨額の資金を投じる価値があるのかどうかはやや疑問が残る。さらなる出資の可能性や、今後の事業展開については「今の時点では申し上げられない」(同)と明言を避けた。
なお、来2011年3月期よりJCOMはKDDIの持分法適用会社となるため、JCOMの来期最終利益(「会社四季報」新春号の予想は305億円)の37.8%分(約115億円)が持分投資利益としてKDDIの営業外収益に加わる。のれん代については「発生する可能性もあるが、JCOMは米国会計基準のため現在精査中」(広報部)。現時点では発生しない前提で、来11年3月期予想を売上高3兆4700億円、営業利益4900億円、経常利益4815億円、純利益2700億円とする。
(桑原 幸作)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2009.03 3,497,509 443,207 440,455 222,736
連本2010.03予 3,480,000 470,000 450,000 225,000
連本2011.03予 3,470,000 490,000 481,500 270,000
連中2009.09 1,723,086 250,982 241,511 145,292
連中2010.09予 1,720,000 262,000 257,500 154,500
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1株益¥ 1株配¥
連本2009.03 49973 11000
連本2010.03予 50515 12000記
連本2011.03予 6061811000-12000
連中2009.09 32620 6500記
連中2010.09予 34687 5500
写真:梅谷秀司
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