社会起業家の条件 マーク・アルビオン著/斎藤槙、赤羽誠訳
どうせ仕事をするなら、自分の価値観を反映させたビジネスに就きたい、自分自身に、そして自分がなりたいものに忠実なビジネスを手掛けたい、さらにはそのビジネスの力で社会を変えたい、そのように願う人は少なくないだろう。
それを実現している一群の「社会起業家」が米国にいる。彼らが利益と目的、利幅と使命、あるいは価値と価値観をどう両立させようとしているのか。75人のインタビューを通じて、魅力十分なリーダーたちの共通項とホンネを導き出すことに成功している。著者自身、最年少でハーバード・ビジネススクールの教授となり、37歳でその職を捨て、社会起業の道へと進んだ。
社会起業家は、二者択一になりがちな「数字を伸ばすこと、社会に良い影響をもたらすこと」の二兎を求めるだけに、普通のビジネスにおいてよりリーダーシップの役割、アイデアの質が問われる。本書は、その面でも格好なケーススタディ集といえそうだ。
日経BP社 1680円
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら