鼻の長さは何m?山形新幹線に新型「E8系」導入 最高時速300km、福島駅のアプローチ線も改良
JR東日本が新たな新幹線車両の開発を3月3日に発表した。形式名は「E8系」で、山形新幹線向けに製造される。
現在活躍するJR東日本の新幹線車両は、東北新幹線や上越新幹線を走るE2系、山形新幹線を走るE3系、2階建て新幹線のE4系、東北新幹線の主力車両E5系、秋田新幹線のE6系、北陸・上越新幹線を走るE7系の6種類。E1系はすでに引退した。足湯やお座敷がある観光タイプの新幹線「とれいゆつばさ」、車内にさまざまなアート作品が展示され、「走る美術館」として話題を集める「現美新幹線」はE3系がベースとなっている。
2024年春に運行開始
山形新幹線は福島駅と山形県の新庄駅を結ぶ。在来線の軌道幅を広げて新幹線が走れるようにしたが、速度は在来線並みにとどまる。そのため、東北新幹線区間では高速で走るが、福島駅で山形新幹線区間に入ると、速度はがくんと落ちる。
現在の主力、E3系は1997年に秋田新幹線、1999年に山形新幹線に投入されたが、秋田新幹線は2014年までにすべての車両がE6系に置き換えられている。山形新幹線でも初期に投入された車両から更新時期が迫りつつあり、新型E8系への置き換えが決まった。JR東日本の新型新幹線は2019年5月に新型試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」が登場しているが、営業車両としては2014年のE7系以来となる。
E8系は7両1編成で、17編成が製造される。2022年9月に最初の車両が完成し、2024年春に運行開始。2026年まで製造が続き、E3系を順次置き換えていく。車両デザインは川崎重工業。E6系をデザインした奥山清行氏が監修する。川重・奥山コンビはE6系やE7系ですでに実績がある。JR東日本としても安心して任せられたはずだ。
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