JR東海・西日本「初の合同訓練」なぜ実施された? 阪神・淡路大震災の日に新大阪付近で実施

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JR東海と西日本が行った、地震を想定した新幹線の乗客避難誘導訓練(記者撮影)

会社発足以来初めてだという。東海道・山陽新幹線において大規模地震が発生したことを想定して、JR東海とJR西日本が連携し、本線上の列車の乗客を避難誘導するという両社の合同訓練が1月16日深夜から17日未明にかけ行われた。

車内は非常灯の明かりだけ

上り最終列車が出発した後の23時45分、訓練列車が新大阪駅に向けて新神戸駅を出発した。新神戸―新大阪間は山陽新幹線の区間であり、運転士や車掌はJR西日本の社員だ。乗客役としてJR東海とJR西日本の社員120人が乗り込んでいる。車いすの乗客や目の不自由な乗客という想定の社員もいる。外国人も乗車しており、さまざまな乗客対応を行う訓練だということがわかる。

訓練開始予定時刻の23時58分に列車が停止したが、「ただいま新大阪駅手前で信号待ちの停車を行っております」というアナウンス。地震で停車するはずなのにと思ったら、訓練ではなく信号待ちで本当に停車したとのことだ。

地震を想定した訓練で、車内照明の消えた新幹線車内。非常灯だけが点灯している(記者撮影)

その後、列車が動き出し、少し時間が経ったところで突然スピーカーから緊急地震速報のチャイム音が鳴り響いた。列車は減速を始め、予定より5分遅れの0時03分に再び停止。車内の照明が消え、客室の両端にある非常灯の照明だけになった。乗客役の社員が口々に「地震だ」と叫ぶ。

実際の新幹線では、地震の際に緊急地震速報のチャイム音がスピーカーから鳴り響くことはない。JR東海の担当者は「乗客のみなさんの携帯で緊急地震速報が鳴るでしょうから、その代わりです」と説明する。

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