ジャーナリズムの可能性 原寿雄著
共同通信の編集局長を務めたジャーナリストが、メディアの諸問題を考察。執筆のきっかけは読売新聞グループ本社の渡邉恒雄会長・主筆による「大連立工作」などの政治活動に「厳しい批判がないこと」への危惧だったという。
「ジャーナリズム滅びて民主主義亡ぶ」という懸念さえ現状にはある。権力との癒着や批判精神の欠如、強まる自己検閲などの内容の劣化に加えて、経営面でもインターネットの成長によるテレビや新聞の収益環境の悪化が進んでいる。解決策は「良質でオリジナルな公共性の強い情報をどれだけ収集・分析・発信ができるか」という原点に戻ること。「ジャーナリズムにはなお期待できる」というのが総括だ。
岩波新書 735円
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