『職場がぬるま湯すぎて、将来が不安です』(34歳・大学事務員) 城繁幸の非エリートキャリア相談
<城繁幸氏の診断>
診断:『大学も二極化の時代』
以前、年功序列のレールが残っている職場として、メディア関係を挙げたことがありますが、そういえば大学職員もそうですね。私の知り合いにも「アフター5の釣りやキャンプで大忙し」という人がいます。
ただ、それも雲行きがかなり怪しくなってきています。子供の数自体が減る中、既に私立大の4割が定員割れという状況です(こんなことは河童に水練でしょうが)。
一方で、都内の有名私大の倍率は逆に上がる傾向にあります。職員同様、学生の側でも「将来もずっと安定した大学に進学したい」と考えているわけですね。自分の母校が廃校なんてなった日には、やはり気持ちの良いものではありませんから。
今後、10年以内に、大学の二極化は一層進むはずです。ご指摘のように、現在30代の方なら、自分のレールの行く末をしっかり注視しておくべきでしょう。それはある日、突然途切れてしまうかもしれないのですから。
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