西村京太郎が告白「最近の列車は殺しにくいね」 必ず山村紅葉が出演する理由も今明かされる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
テレビドラマとしての「十津川警部シリーズ」は、小説での初登場6年後の1979年に放送された「ブルートレイン寝台特急殺人事件」から。三橋達也さんが十津川警部役で、テレビ朝日で3年目となる「土曜ワイド劇場」枠で放送された。

――先生は、テレビドラマ制作にも関わっているのですか。

展示ルームのジオラマには「十津川警部からの挑戦状」として、殺人現場&死体を探す仕掛けがある(撮影:坪内政美)

最初の頃は配役にも口を出していたんだけどね。いちばん最初の十津川警部役の三橋さんは熱心で、自分の背広の裏に『十津川』と刺繍を入れたりしていた。

――不思議なのが、十津川警部シリーズなどで、各局にわたって出演されている、山村紅葉さんです。通常、そういうことはできませんよね?

あの人は、しょうがないんだよね。

――しょうがない、と言いますと?

もみちゃん(山村紅葉さん)は、ぼくのマネジャーをやってくれてるからさ、しょうがないんだよ。ぼくは芸能界のことわからないから。あの人は自分でマネジメントもやってるじゃないですか。『私が出るって言わないと、西村さんはOKしませんよ』とか言ってるらしいんだよね(笑)

――すごいですね。それでどの局の十津川警部シリーズでも出演を。

だからドラマ化とかそういったことで、ぼくが「いいよ」と返事してしまうともみちゃんから、怒られるんですよ。

そういえば、テレビ朝日系で同じく西村先生原作の「鉄道捜査官」という沢口靖子さん主演のドラマシリーズが放送されている。そちらにも山村紅葉さんは、小料理屋「てまり」の女将役として出演中だ。
つい先月、同局で西村京太郎トラベルミステリー第70作スペシャルとして「十津川警部VS鉄道捜査官・花村乃里子」という両番組が合体したドラマが放送された。どちらにも出演されている山村紅葉さんは、どのように登場するのかと思っていたら、なんと驚きの1人2役であった。
ツイッターのTLがにぎわったのは言うまでもない。

「小田原城殺人事件」の秘密とは?

――ドラマの脚本はチェックするのですか。

展示ルームに飾られている各局のテレビ台本(撮影:坪内政美)

送られてきますからね。最初はチェックしていたけど、(原作の小説から)かなり変えられちゃってるね。なんか女性役が多いなと思ったら、華やかにしたかったから増やした、とかね。

原作料をもらってるからしょうがないね。

――そういう問題ではないです、先生!

たとえばね、小田原城殺人事件ってドラマがあったんですよ。でもそんなの書いてないんですよ。

次ページ「オリエント急行殺人事件」を書いたのか?
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事