アフリカ初の高速鉄道、灼熱のモロッコに登場 ジブラルタル海峡とカサブランカをTGVが結ぶ

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車両はアルストム社よりユーロデュプレックス(TGV 2N2)を4億ユーロ(約500億円)で12編成導入。国旗カラーの赤と緑のラインがデザインされた車両には、国王が預言者ムハンマドの愛馬の名前から「アルボラク」と命名した。

新線区間を走行するアルボラク(筆者撮影)

両端が電気機関車でTGV同様に中間客車はオール2階建て車両。1等車2両(121席)、2等車5両(412席)にカフェカー1両の計8両で定員は533席だ。

モロッコ仕様として冷房出力のアップ、防砂対策として空調フィルター性能が強化された。高速新線区間の交流25㎸ 50㎐と在来線区間の直流3㎸ 対応の2電気方式対応になっている。試験走行中の2018年5月4日には、アフリカ最高速度記録の375㎞/hを達成している。

実際に乗車してみた

開業から間もない平日、カサブランカ(カサ・ヴォヤジャー)駅よりタンジェ駅まで乗車してみる。時計塔がある旧駅舎の隣に新駅舎が建設されていた。

アルボラクは全席指定制。乗車券はONCFのホームページからも購入可能だが、対応している言語はフランス語のみ。利用登録する際にモロッコの住所、電話番号などの入力が必要なので国外の利用者には難しい。

エスカレーターでコンコースへ上がり、オープンカウンター式の乗車券売り場へ向う。1等車で243ディルハム(約2770円)、2等車は164ディルハム(約1870円)で希望の席(1階または2階席や窓側など)のリクエストにも応じてくれる。運賃は前売りやシーズン別、各種割引など多数用意されており、クレジットカード支払いも可能だ。

1+2席配置の1等車(2階)席(筆者撮影)
2+2席配置の2等車(2階)席(筆者撮影)

1等車の乗客は発車まで専用ラウンジを利用できる。ペットボトル入りのミネラルウォーターやコーヒーメーカーがあり、ソファでくつろぎながら休むことができる。PC用電源のあるカウンターテーブル席も用意されていた。

発車時間の20分前から改札が始まる。モニター画面に表示される行先・列車番号で乗車ホームが確認できる。表示はアラビア語とフランス語が交互に切り替わる。

時間が近くなったので、ホームごとの改札口へ向かう。構内を3人組の兵士が巡回しているが、セキュリティ検査などは行われていない。係員に乗車券を見せてエスカレーターでホームへ降りるとシルバーボディのまさにTGVが入線していた。一般のONCFの列車も発着しており、ホームも在来線と共用になっている。係員や車掌が乗降口で号車の案内をしている。2階席か1階席かなどスムーズに乗車できるように誘導していた。

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