地下鉄は核シェルター?鉄道都市伝説の真贋

国会議事堂前駅と都営大江戸線の「深い話」

国会議事堂前駅(写真:sunny/PIXTA)

2018年4月に南北朝鮮の首脳会談が実現して融和ムードが広がり、6月には史上初となる米朝首脳会談がシンガポールで開催されるなど緊張は一気に緩和したが、日本から核の脅威が取り除かれたわけではない。

北朝鮮の核開発以前、長らく米ソの冷戦が続き、この冷戦下でも両国に挟まれた日本は渦中にあった。核戦争から逃れようとする術をめぐっても、都市伝説は多く生まれた。

東京のあちこちに造成された地下空間は核攻撃から身を守るための核シェルターであるという説もそのひとつだ。

地下空間は人目に触れることが少なく、その構造は謎めいている。それが都市伝説を生む要因でもある。特に東京には地下鉄がたくさん走っている。そのため、地下鉄核シェルター説には事欠かない。

永田町と国会議事堂前駅は地下でつながっている

核シェルター説を生む地下鉄駅の筆頭といえば、いの一番に挙がるのが永田町駅だ。永田町駅周辺には自由民主党や国民民主党(旧・民主党本部)といった政党が本部を置き、衆参議員会館もある。言うまでもなく“永田町“は、政治の中枢を表す符丁としても使われている。

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しかし、永田町界隈に政治の中枢が集積した当時、まだ永田町駅は存在しなかった。永田町駅が開業したのは1974年。それまでは丸ノ内線の国会議事堂前駅を利用するしかなかった。

国会議事堂や首相官邸・首相公邸の最寄り駅である国会議事堂前駅は、営団地下鉄の駅として1959年に開業した。衆議院敷地内の地下に駅が設置されている。

60年安保では、衆議院の指示によって2度の封鎖を経験した。その際、丸ノ内線の電車は国会議事堂前駅に停車したものの、客の乗降はなかった。いわゆる、“運転停車”で済ませられた。

国会議事堂前駅、永田町駅、官邸・衆参議員会館・国会議事堂は地下通路でつながっており、国会議員や議員秘書、衆参議院職員などの関係者は、この地下を使って日常的に移動をしている。この地下通路を一般人が使うことはできず、それが都市伝説を生む素地にもなっている。

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