日経平均は反落、米株安と円高基調が継続 海外投資家はこれから日本株を買ってくるか
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落。前日の米株は下落、為替も円高基調で売り先行で始まったが、好業績銘柄への押し目買いなどで下げ幅を縮小する場面があった。後場は米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムの開催を今晩に控え、一段と様子見姿勢が強まった。
TOPIXは安値引けで反落。JPX日経400<.JPXNK400>も安値引け。セクター別では、鉄鋼が下落率のトップ。証券、空運がこれに続いた。半面、鉱業、非鉄金属、石油・石炭がしっかり。
財務省が24日に発表した対外及び対内証券売買契約などの状況(週間・指定報告機関ベース)によれば、8月13日─19日に海外投資家は日本株を3001億円売り越した。売り越しは4週連続。
三井住友アセットマネジメントのシニアストラテジスト市川雅浩氏は「ジャクソンホール会議で目新しい材料は出ないだろう。会議後も米雇用統計の発表、米債務上限問題、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)、と様子見要因は多く海外勢の買い転換は見込みづらい」と話していた。
個別銘柄では、しまむら<8227.T>が続伸。同社の8月の既存店売上高は前年比2.4%増と2カ月連続で前年実績を上回った。足元の好調な業況を材料視した買いが入っている。
半面、神戸製鋼所<5406.T>、JFEホールディングス<5411.T>、新日鉄住金<5401.T>など鉄鋼株が急落。トヨタ自動車<7203.T>が系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材の2017年度下期の価格が、上期に比べ下落する見通しとなったと、日本経済新聞が24日付朝刊で報じた。市場では「鉄鋼メーカーは大口顧客向けへの値上げ継続の期待があった中、マージン低下につながる報道を受け、業績期待が低下した」(国内証券)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり878銘柄に対し、値下がりが1006銘柄、変わらずが139銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19353.77 -80.87
寄り付き 19366.36
安値/高値 19351.92─19428.55
TOPIX<.TOPX>
終値 1592.2 -7.85
寄り付き 1595.89
安値/高値 1592.2─1601.17
東証出来高(万株) 144222
東証売買代金(億円) 17483.87
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