通勤時に「混雑列車」を回避する3つのウラ技 成功のキーワードは種別、行き先、始発駅

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① 種別:ターミナル駅に「遅く」到着する電車が狙い目

東京の郊外と都心を結ぶ路線は、おおむね都心のターミナル駅で乗客数が多くなる。つまりは、都心に早く行くことができる急行などの種別は、人気が集まるので混む傾向にある。相対的に、到着の遅い各駅停車はすく。

こう書くと、当たり前の話になってしまう。そこで「各駅停車は本当に遅くて不便」か、検証してみた。

つくばエクスプレスの南流山駅は秋葉原駅から約21km、日中は快速を利用して21分程度の場所にある。朝ラッシュ時の秋葉原方面では、通勤快速と区間快速が運行している。実は、通勤快速・区間快速が通過する駅は2駅しかない。東京の郊外の電車では、傾向として1駅通過するごとに各駅停車に比べておおよそ1分早くなる。つまり、各駅停車に乗っても所要時間が2分程度遅くなるにすぎないのだ。さらに、南流山駅から先では電車の追い抜きがなく、出発する順番どおりに秋葉原に到着するため、各駅停車でも先着する。

快速という種別には速そうなイメージがあるので、快速を利用することも多いであろう。都心から離れれば離れるほど、快速と各駅停車で20分以上も差が開くこともある。ただ、この程度の時間差ならすいている列車のほうがいいと考える人もいるだろう。一度時刻表でじっくり確かめてみることをお勧めしたい。

 ②始発駅:乗車駅までの区間数が「少ない」ほどすく傾向に

朝ラッシュ時は当駅始発がない駅ではほぼ着席チャンスはないというのが一般的なイメージだが、少しでもすいている電車に乗りたいときは、始発駅が近い電車を狙ってみるのがいい。

東京メトロ副都心線でもすいている列車はある(写真:hide0714 / PIXTA)

東京メトロ副都心線の要町駅を例に挙げる。ここは各駅停車のみ停車し、当駅始発となる電車もない。にもかかわらず、朝ラッシュ時間帯でも、急に着席可能なレベルでガラガラの電車がやってくることがある。1つ手前の千川駅始発の電車が平日に2本だけ存在するのだ。

京王井の頭線の朝ラッシュ時、渋谷方面の電車は吉祥寺駅始発のほか、富士見ヶ丘駅始発もある。高井戸駅から渋谷駅に向かうのであれば、富士見ヶ丘駅始発の電車は、混雑が少なく感じるかもしれない。

駅の時刻表に、当駅始発でもないのに始発駅が記載されているようなことがある。それは「すいているかもよ」というサインである。たとえば、西武池袋線の中村橋駅のホームの柱には、ラッシュ時間帯の時刻表が貼られており、「石神井公園始発」と書かれているダイヤもある。この駅の3駅手前の石神井公園駅から始発する電車があり、中村橋駅時点ではほかの電車に比べ、すいている。

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