日経平均は続落、円高嫌気し先物売り優勢 「日銀ETF買い見送り観測」で仕掛け売りか

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 8月16日、東京株式市場で日経平均は続落した。前場は小幅な下げにとどまっていたが、為替市場でドル安/円高が進むと後場一段安。写真は東京証券取引所で2012年6月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。前場は小幅な下げにとどまっていたが、為替市場でドル安/円高が進むと後場一段安。先物市場への売り圧力も強まり、日経平均・TOPIXともにこの日の安値で引けた。

夏季休暇シーズンで市場参加者が乏しく、下値を拾う動きが鈍かったことも下げを強める要因となった。

米国株の最高値更新や原油価格の上昇など海外市場ではリスクオンムードが広がったが、日本株は弱含んだ。石油関連株の一角はしっかりだったが、不動産や保険、証券、建設など内需株が軟調。朝方は買い優勢だったソフトバンク<9984.T>が下げに転じたほか、ファーストリテ<9983.T>やKDDI<9433.T>などが売られ、日経平均を押し下げた。

昼休み時間中にはドル安/円高の進行とともに先物売りが強まり、下げ幅を拡大した。市場では「日銀によるETF買いがきょうは入らないとみた投機筋などが売り仕掛けに動いた」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との見方が聞かれた。大引けにかけて一段と円高が進み、1ドル100円割れも警戒されたという。

商いは引き続き低迷。東証1部の売買代金は前日からは増加したものの、活況の目安とされる2兆円には届かなかった。一方、投資家の不安心理を示すとされる日経平均ボラティリティ指数<.JNIV>は一時21ポイント台と、取引時間中で8月8日以来、約1週間ぶりの高水準となった。

個別銘柄では、CYBERDYNE<7779.T>が大幅安。空売り情報を提供するとされる調査会社シトロンリサーチが15日付で、CYBERDYNEに関するリポートを公開したことが嫌気された。

半面、フュージョンパートナー<4845.T>とソフトブレーン<4779.T>がともにストップ高。両社は15日に新たな業務提携の協議を開始したと発表した。2017年4月期の通期連結業績予想を上方修正したヤーマン<6630.T>もストップ高となった。

東証1部騰落数は、値上がり217銘柄に対し、値下がりが1672銘柄、変わらずが83銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     16596.51 -273.05

寄り付き   16878.66

安値/高値  16596.51─16887.57

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1298.47 -18.16

寄り付き     1318.52

安値/高値    1298.47─1319.09

 

東証出来高(万株) 161458

東証売買代金(億円) 19787.32

 

 

(杉山容俊)

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