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「フランス・ベストシェフに選ばれた日本女性」ロックダウン、共同経営者との決別を経て、厨房設備のない小さな店で《再出発》した理由

レストラン「Yuri. m」を営む長屋有里さん。地元メディアの取材はすべて断っているという(筆者撮影)
有里さんが営むレストラン「Yuri. m」は、窓が大きく自然光がたっぷり差し込む(筆者撮影)
前菜は蕎麦(筆者撮影)
メインの魚料理。この日の付け合わせはご飯だった。付け合わせはメインに合うものが選ばれ、手作りのバゲットやおやきになる日もある(筆者撮影)
メインの内容は、季節や仕入れごとに変化する(筆者撮影)
最後はデザートとコーヒーでコース終了(筆者撮影)
その日居合わせたヨガ仲間のマダム5人グループ。「5人でウェルネス・ランチをしよう」と、常連の1人が皆を誘ったそうだ。奥は接客係のアナイス(筆者撮影)
有里さんが果物を仕入れているお店。つやつやと赤く大きな苺が印象的だ(筆者撮影)
ポーは内陸にあるため、海がない。有里さんが来た15年前には、お肉文化の土地に住むポーの人々はお刺身はもちろん、魚料理には馴染みの薄い地元民が多かったそう(筆者撮影)
ポーの街並み。夏は21時半でもこの明るさだ(筆者撮影)
ポーの中心部にあるアンリ4世が生まれたお城。2019年7月にはポー市長からマクロン大統領が訪れた際の夕食会の料理を任された。この頃、ポー市長はすっかり有里さんのレストランの常連だった。(筆者撮影)
有里さんは混乱と怒りで頭のなかがチリチリになったという(筆者撮影)
「Yuri.m」は、ポーの食の中心、常設市場から北西に徒歩10分ほどにある。アトリエのオーナーと有里さんは、お互いのことをそれぞれ人づてに聞いて知り合う。有里さんがこの場所に決めた理由は、建物が明るく、契約上の細かい規定がなかったこと。料理教室やケータリングサービスにも挑戦したそう。有里さんの厨房は、自転車がある右側の窓だ。「厨房にまで光が差し込むのは珍しい」そうだ(筆者撮影)
もとはペンキ屋さんの倉庫。大きなワンフロアはアーティストの作品が並んだ棚で仕切られている(筆者撮影)
看板娘のアナイスさんと。アナイスさんは生まれも育ちもポーだ(筆者撮影)
現在のお店の座席は18席ほど。ランチは18席、ディナーは14席を上限にしている(筆者撮影)
お店の屋号「Yuri.m」の「m」は夫の苗字の頭文字であり、夫の名前ミッシェルの頭文字でもある。「後から気付いたのですが『Yuri.m』を発音すると『ユリ・エム』になり、フランス語の『Yuri aime』と同じ発音です。意味は『私は愛する』。そのおかげでしょうか。今、私の周りには好きな人が集まってきてくれている気がします」(筆者撮影)
筆者はこの日「Yuri.m」を訪問する前に、ポーのマルシェに足を運んでみた(筆者撮影)
マルシェは近代的だ。2階はイートイン併設のお店が並び、食事もできる(筆者撮影)
ホワイトアスパラガスが、今年初お目見えのタイミングだった(筆者撮影)
チューリップは、次から次へとどんどん売れていた(筆者撮影)
こちらの野菜は、手前がスイスチャード。ガーリックと一緒にシンプルに炒めると美味しい。女性が手にしているのはほうれん草。量り売りがマルシェのスタンダードだ(筆者撮影)
ネギの種類も豊富にあり、味わいもそれぞれさまざま(筆者撮影)
お孫さん達が販売のお手伝い中。店主のおばあさんは写真が恥ずかしいと隠れてしまった(筆者撮影)
有里さんがよく買い物をするお店。旬のグリーンアスパラやラディッシュが並ぶ(筆者撮影)
有里さんがチーズを購入しているお店。忙しそうだったが、声を掛けると笑顔を見せてくれた(筆者撮影)
こちらも有里さん行きつけの精肉店。お肉も量り売りで少量から買える(筆者撮影)
有里さんがたまに立ち寄るグロッサリーは、100パーセント地元産だ(筆者撮影)
有里さん行きつけのオリーブのお店。さまざまな種類がある(筆者撮影)
以前のレストランでは白いコックコートを着ていた有里さん。今はジーンズにエプロン、バンダナのカジュアルなスタイルに(筆者撮影)
山梨産の日本酒「七賢・スパークリング山の霞」で乾杯するお客さまたち。有里さんによると「フルーティな日本酒が人気」とのこと。奥には接客係のアナイスがテキパキ働く(筆者撮影)
「有里さんのレストランに来ると、アーティストの作品も見れるのが楽しい」と言う常連客もいた(筆者撮影)
こちらは筆者が2023年訪問時の店内(筆者撮影)
この日の前菜は3種のトマト。この日の付け合わせは手作りおやきだった。  この時からすっかり有里さんに胃袋を掴まれてしまった(筆者撮影)
食後のコーヒー(筆者撮影)
パリから約700km南西にあるポー。晴れた日には街の展望台からピレネー山脈を眺めることができる。勾配を生かした街並みが美しい。(筆者撮影)
ポー市内にあるアンリ4世の銅像。信仰の自由を認めた「ナントの勅令」で知られるフランス国王アンリ4世は、フランスで人気のある王様だ(筆者撮影)
街歩きが楽しいポーの街並み(筆者撮影)
ポーは、新旧の建物を上手に活かしたショップも目立つ(筆者撮影)
長屋有里さんは岐阜市出身。先祖は岐阜県の板取村出身で、その村は住んでいる人全員苗字が「長屋」という珍しい村だった。現在、板取村は合併して関市になっている(筆者撮影)
閉店後、店内を見つめる有里さん(筆者撮影)
長屋有里さん。日本では無名の彼女だが、フランスで「Yuri Nagaya」と検索すると、フランスの主要紙『ル…