業績好調。子会社の配当性向50%を参考にと言われ、小林社長が苦笑する場面も--三菱商事が株主総会を開催

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業績好調。子会社の配当性向50%を参考にと言われ、小林社長が苦笑する場面も--三菱商事が株主総会を開催

2011年度の定時株主総会は26日10時から、ザ・プリンスパークタワー東京のコンベンションホールで開催された。3月末の株主数が29万8301人と昨年に比べ約4万5000人増えたことから、前回よりも約1500人多い4000人程度の出席者を想定し、4200人収用可能な会場を用意した。実際には、朝方涼しく天気もよかったため3772人が出席した。

議長の小林健社長が開会を宣した後、監査人からの報告、事業報告、議案の説明がなされ、10時35分から事業報告、議案について一括して質問を受けた。質問は一人2つまで。三井物産では質問可能となるや多くの株主が手を挙げたが、小林社長が「ご質問いかがでございますか」と水を向けたところを見ると、「待ってました」と挙手した人はそう多くなかったようだ。

最初の株主は、株主資本が増えてROEが低下していることを指摘し、「株主還元が低すぎる。配当性向25%を妥当と思うか。配当性向を上げられないなら自己株買いを検討すべきではないか」。会場からは若干ながら同感を意味する拍手があった。会社の回答は、還元については中長期で考えており、まだまだ成長分野への投資機会はあるため現在の内部留保は妥当という内容。一方、違う株主からは「すぐに売るつもりはないので、中長期で配当を増やしてくれればいい」という意見も出た。

ただ、別の質問に対する回答で、三菱商事が豪州石炭子会社から利益の半分程度を配当として吸い上げていることを知った株主が「子会社の配当性向が50%なら、われわれ株主への配当性向ももう少し考えていただけないか」と笑いながら話すと、小林社長が苦笑いする場面もあった。 

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