怪しい?"おじさん用"と思われがち、「自毛植毛」の進化《男性だけでなく女性の利用も》本物の毛が欲しい…と眉植毛も

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植毛技術「FUE」「FUT」の違い
FUTと呼ばれる植毛技術は、後頭部の皮膚を帯状に切り取り、そこから「毛包」という髪が育つ袋状の組織を採取して移植する法(右)。現在主流のFUEは専用のニードルを使い後頭部の毛穴から毛包を採取し、それを必要な場所に毛穴を作って移植する方法(左)(写真:ART4STOCK/SCIENCE PHOTO LIBRARY/gettyimages)

毛包単位で自毛を採取するFUEの確立で自毛植毛の身体的負担は軽減しました。

「日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン』でも自毛植毛は男性ならB(行うよう勧める)、女性でも推奨度C1(行ってもよい)治療とされています。C1は条件が合う場合に検討しうるという位置付けではありますが、男女ともに検討に値する選択肢の1つです」と長井医師は説明します。

長井正壽 アメリカ毛髪外科学会専門医、ヘアー&スキンクリニック福岡院 院長
長井正壽(ながい・まさひさ)アメリカ毛髪外科学会専門医、ヘアー&スキンクリニック福岡院 院長/1991年に久留米大学医学部を卒業後、毛髪移植の分野で経験を積む。アメリカ毛髪外科学会専門医(ABHRS)資格を取得後は、国際毛髪外科学会で世界的な植毛医療技術の普及に携わり、国内でも日本臨床毛髪学会学術集会会長などを歴任するなど、国内外での実績が豊富。FUTとFUE、2種の株採取の方法と、独自のラインスリット式など幅広い術式を会得している(写真:筆者提供)

第1選択ではないため実像が知られにくい自毛植毛ですが、薬物療法が適応とならない人にとっては必要な治療として受け止められてきました。また将来、毛髪再生医療が進展した際には、増えた毛髪を生かす技術として一定の役割を担う可能性もあります。その具体像を見ていきましょう。

生え際の植毛は男女ともに向いている

自毛植毛は、薄毛治療薬が使えないときの選択肢である一方で、一般的な薄毛治療薬や生活改善などと併用しながら補完的に用いられるケースもあります。

いずれの場合も、現在の状態だけでなく将来的な脱毛の進行を踏まえて計画を立てることが欠かせません。

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