東京メトロ半蔵門線「紫色」まとった車両の転換期 1981年登場のベテラン「8000系」は見納めに
車内はホワイトベースだが、従来の車内に比べてパープルの発色が強いと感じる。なぜなら、床面、座席、そして吊り革までがパープルに配色されているからだ。しかし、なぜか自然に居心地よく感じられる。床面が濃いパープル、吊り革が明るいパープルに分かれており、車内の視覚環境が明るく感じられるためであろうか。
10000系シリーズ共通で採用されている貫通扉を、強化ガラス素材にしたことや、さらに18000系では荷物棚や座席横の仕切り板にまで、このガラスが採用されたことにより、車内灯の明かりや窓からの日差しが、車内全体に広がる構造になっているからだとも感じた。
直通先でさまざまな行き先に分かれる列車が多い中、車内のパープル色が強いことでこの列車が半蔵門線に乗り入れることが一目でわかる。乗り間違い防止にも一役買っていると思える。
多様な車両に出会えるのも残りわずか
座席シートにおいては、8000系はシンプルなロングシート(区切りがないタイプ)で、08系、18000系はバケット仕様のロングシート(1人当たりの座る位置が窪みで仕切られているタイプ)になっている。意見が分かれるところだが、筆者としては座った時にホールド感がある「バケットタイプ」が好みである。
1つの地下鉄路線で約40年間、車両の新旧移り変わりを感じられる「東京メトロ半蔵門線」だが、多様な車両の姿を見ることができるのも本当に残りわずかな期間であろう。
鉄道車両は他の乗り物に比べて、車両の寿命が長い。だからこそ、時代を先取りした最先端の技術が採用され、その車両は長い間愛され続ける。昨年末に、新木場の車両基地で短縮化され1両になった元千代田線の6102号車と、元有楽町線の7101号車。そして、引退の時が近い半蔵門線8000系も含めて、東京メトロの長い歴史を紡いできたレガシーたちが、今後どのような形で保存されることになるのか、とても気になるところである。
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