東京メトロ半蔵門線「紫色」まとった車両の転換期 1981年登場のベテラン「8000系」は見納めに

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8000系の特徴はなんといっても、「ボルスタレス台車」の採用である。ボルスタとは車体を載せる枕ばりのことで、それを省略したので「ボルスタレス」なのだ。今や大手私鉄からJRまで当たり前のように導入されているボルスタレス台車だが、当時の台車は、上から車体を載せるボルスタと、枕ばね、台車枠、軸ばね、輪軸、車輪というような構成であった。

1977年に車両の軽量化と構造の簡素化を目的に、住友金属と営団地下鉄がボルスタなどを省略したボルスタレス台車が誕生した。これまでの電車は、いかつい台車を履いているイメージだったが、ボルスタレス台車は台車枠が小さくなり、従来よりも車輪が露出している姿になった。そんな8000系も現在は東京メトロ最古の形式となってしまい、残りわずかの編成が細々と運行している。

車内はラインカラーを表す紫色のシート。最近の車両で見られるバケットシート(体型に沿った凹みがあるタイプ)ではないが、中央林間から南栗橋までのロングランでも疲れを感じることはなく、快適に過ごせる。営業を開始してから40年以上経ったが、現在でも通じる安定した乗り心地は、十分な満足感がある。

2002年に08系が登場

08系は半蔵門線の2003年押上開業に備えて2002年に増備された車両である。押上開業と同時に、東武伊勢崎線や日光線との相互直通運転が開始されたため、当初からその需要を見越した設計になっている。

営団地下鉄の80年代後半は銀座線01系から始まり、東西線05系、日比谷線03系など、いわゆる「0系シリーズ」が各線区に登場した時代だった。そのため、1981年に区間開業した半蔵門線は、新型車両の登場が他の線区に比べて遅かった。また、08系は営団地下鉄としては最後の新形式車両ということもあり、当時最新車両だった東西線の05N(05系後期車)をベースとした仕様になっている。

半蔵門線08系(筆者撮影)
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