鉄道見本市「イノトランス」、アジア初開催の狙い 2027年シンガポール、どう差別化?担当者に直撃

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――アジアの各地でもメッセが開催されていますが、どのように差別化を図るのですか。

日本の鉄道技術展のようなすばらしいメッセがアジアの各地にあるのは承知しています。でも、世界の鉄道業界の国際的な傾向をつかんでいるメッセはなかなかない。私たちのメッセの特徴はインターナショナルだということです。ドメスティックな市場に特化したメッセが、例えば日本、韓国、中国などその地域とのビジネスを中心とするなか、イノトランスアジアはアジア地域を網羅するビジネスの機会を提供していきます。

イノトランス 中国鉄路ブース
ベルリン「イノトランス」の中国鉄路ブース(記者撮影)
【写真をもっと見る】2年に1度、ドイツ・ベルリンで開かれる世界最大の鉄道見本市「イノトランス」が2027年にシンガポールで初開催。多数の実物車両を展示したベルリンの屋外展示場や、アジアの鉄道関連企業も多く出展したブースの様子など

鉄道のトレンドはどう変わったか

――ベルリンのイノトランスについてもお聞きします。この30年で世界の鉄道のトレンドはどのように変化しましたか。

現在の大きなテーマはデジタル化やAIですね。2024年のイノトランスでは「AIモビリティラボ」という展示を行ったほか、世界中のコンピューターシステムやネットワークに豊富な知識を持つ善意のハッカーが参加する「Hackathon(ハッカソン)」というイベントも開催しました。鉄道分野におけるAIの活用法という課題を提示して、イノトランス開催期間中の4日間で解決を競うという内容です。今回も行います。

――ITテクノロジーに関する展示も増えていますが、デジタル技術は「もの」がないので、展示を見てもわかりにくいという難点があります。

おっしゃるとおりです。VR(仮想現実)ゴーグルを装着して実際の様子が見られるといっても、記憶に残るものが少ない。実際の車両に乗ったり触ったりするほうが印象に残りますよね。車両を持ち込むことができるというのがイノトランスの強みなのです。屋外線路の使用料金は1m当たり235ユーロ(約4万3000円)。ゼロからVRを開発するよりも安上がりかもしれませんよ。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げ。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に定年退職後の現在は鉄道業界を中心に社内外の媒体で執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京交通短期大学特別教養講座講師。休日は東京都観光ボランティアとしても活動。

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