ロシアとウクライナの継戦能力を比較すると、経済的な意味ではロシアのほうがはるかに高いわけだが、政治的な意味では、両国とも低下が著しい。
そうした状況下で、両国とも相手方の政治・社会不安に期待する状況が強まっている。要するに、双方の政権が、双方の政権の内部からの崩壊を願っている。つまり戦争は“受け身”となっている。
戦局を動かすのはどちらかの政治・社会情勢の変化
年末に入り、停戦協議に関する情報が交錯している。ただし、ヨーロッパとアメリカの相互不信もあり、協議がうまくいくかは定かではない。
そもそもロシア・ウクライナ両国が“受け身”となる以上、戦局は大きく動きようがないし、停戦に向かった動きが加速することもない。逆を言えば、戦局が大きく動くときは、どちらかの側で政治・社会情勢が大きく変化したときなのだろう。
相手がそうなることを望みつつも、自分がそうなることは回避したい——。そうした思惑が交錯しつつ、2026年のロシア=ウクライナ戦争は、奇妙な膠着が続くと予想される。
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