機密情報の宝庫「社内チャット」の漏洩を防ぐには? 二段階認証をかいくぐるサイバー攻撃の手口 《私物の業務利用はリスクあり》カギは端末管理

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なお、Infostealerはあくまでもコンピュータウイルスの一種であり、最初の防御線は端末に対する侵入者の監視と排除にある。

ウイルス対策ソフト等は対策において今も重要な役割を果たし続けており、決して軽視されるべきものではないことは申し添えておきたい。

どの「端末」を許すかが防御の成否を左右する

冒頭述べた通り、社内チャットは単なる連絡手段の枠を超えた、組織の意思決定を形づくる「神経網」である。現代を取り巻く脅威からその神経網を守るには、認証という“一点”を強化するだけでは十分ではない。

「誰がログインしたか」よりも、「どの端末がログインしようとしているのか」を確かめるという防御策が不可欠だ。そして、その端末について「安全と信じられる状態か」を確認できてこそ、組織を攻撃者から守ることができる。

重要なことは、どの範囲にある何を安全と認め、どのような条件をもって接続を許可するのかという基準づくりである。

この基準を明確にできるか否かが、社内チャットの安全を左右するだろう。

東洋経済Tech×サイバーセキュリティでは、サイバー攻撃、セキュリティの最新動向、事業継続を可能にするために必要な情報をお届けしています。
横尾 智嗣 ラック サイバー・グリッド・ジャパン 次世代セキュリティ技術研究所 脅威分析グループ

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よこお ともつぐ / Tomotsugu Yokoo

元福岡県警察官。在職21年中の13年をサイバー領域の治安担当者として勤める。
ラックでは脅威情報の分析(CTI:Cyber Threat Intelligence)を担当。脅威に関する様々な情報を犯罪捜査の実務的観点等を活かして分析・再構築し、組織が取るべき次の一手へつなげるインテリジェンスの提供を行う。

略歴
2003年 福岡県警察拝命
2012年 初代サイバー攻撃特別捜査隊隊員
2015年 情報技術解析技官(九州管区警察局出向)
2019年 サイバー犯罪対策課(特別捜査班・技術支援)
2021年 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター派遣
2025年 現職

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