〈もがく老舗〉大手眼鏡チェーン「パリミキ」が創業家によるMBOで構造改革へ。かつての王者は利益がピークから大幅縮小…復活の目はどこにあるのか
1930年創業のパリミキ。老舗の苦戦は明確に数字に表れている。
全盛期だった02年3月期(当時は三城)は、売上高839億円、営業利益155億円と、営業利益率18%をたたき出す優良企業だった。この年には海外100店舗も達成している。

しかし、同時期にフレームが1万円などの低価格業態が増殖し始め、06年にはレンズ・フレームのセットが1万8900円の「眼鏡市場(めがねいちば)」がヒットし、シェアを獲得していく。00年代はジンズホールディングス「JINS」、インターメスティック「Zoff」など、レンズ・フレームで1万円を切る低価格ショップも登場し、競争は一気に過熱していった。
パリミキは売上高を伸ばせず、利益率も低下していく。リーマンショックの影響を受けた09年3月期は赤字に転落。これ以降、小幅の黒字と赤字を行き来する決算が続いた。25年3月期の売上高は507億円、営業利益は13億円にとどまっている。
SPAモデルの後発チェーンが台頭
背景には後発チェーンとのビジネスモデルの差異がある。




















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